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  • Addressエクリュ銀座スタジオでは、カラーコーディネートとカラーセラピー(オーラソーマ)の融合を目指します。
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色と形のデザインについて

こんにちは エクリュ色彩検定講師の室谷です。

今年もあと2か月。オリンピックの暑かった頃がずいぶん前のことに思えてきました。

今回のオリンピックでは「ピクトグラム」が大きな話題になりましたね。

この「ピクトグラム」。「UC級」の公式テキストによると、1964年の東京オリンピックの時に「図記号」として開発されたのが始まりとのことですが、普段私達がよく見かける「点字ブロック」の誘導サインも日本から広まったことを、皆様、ご存じでしょうか?

私は全く知らず、朝日新聞の「天声人語」(9月20日付)によると「点字ブロック」発祥の地は1967年、岡山県。盲学校近くの交差点に寄贈されたのが始まりだったそうです。

寄贈したのは、旅館経営の傍ら、発明家として活躍されていた「三宅精一」さん。ご友人の方の失明や、白杖をつく人が横断歩道でないところを渡る様子を見て「点字ブロック」が誕生したのだそうです。

関係者の方々が普及に努め、東京都が導入したのは1972年とのこと。今では、街中で見かける「点字ブロック」が、個人の方が私財を費やして始めたことだったとは、全く知りませんでした。

今さらながらで、お恥ずかしいですが、ブロックの「丸は止まれ、線は進め」という意味も、私は初めて知りました。

時々、灰色のブロックも見かけますが、当初は灰色だったそう。弱視の人が見分けられるように黄色に改良されたのだそうです。

以前「点字ブロックの上に物を置かないように」と注意喚起を目にしたことがありますが、「線」と「丸」のサインを辿ってみると、これは視力の弱い方にとってはまさに命綱。何気なく物を置いてしまうことが、いかに危ないかがわかりました。

最近、家の近所で、道路の整備工事がありました。道路のサインも描き直され、くっきりと見えるようになりました。工事前も特に見えにくいとは感じてはいなかったですが、やはり描き直されると、特に夜、十字路を示す白いサインが遠目にも、はっきり見えます。たまに自転車の衝突事故があるので、抑止力になってくれることを期待しています。

またこの季節、秋から冬にかけての夕暮れ時は、交通事故の件数が増え、要注意の時期だそうです。原因のひとつして考えられるのは色彩検定2級の分野の「プルキンエ現象」。(プルキンエ現象についての過去ブログはこちら

秋も深まる今日この頃、皆様どうぞご自愛ください。