PCCS色相環の覚え方は工夫次第
こんにちは エクリュ色彩検定講師の室谷です。
ご無沙汰している間に、もう5月。
「二月の雪、三月の風、四月の雨が、輝く五月をつくる」
という言葉があるそうですが、初夏の季節、いかがお過ごしでしょうか。
ところで、この春、電車のつり革広告で、こちらのKIRINの「おいしい免疫ケア」の広告を御覧になった方もいるのでは?
天海祐希さんのアップが印象的で、車内のあちこちに貼られていました。
*画像はKIRINホームページからお借りしました
実は私、この「100mlのヨーグルト飲料」のパッケージは、明治のヨーグルト「R1」と「LG21」が発売された当時から、注目していたのです。
*画像は明治乳業ホームページからお借りしました。
私の記憶では同時期に発売されたので
「赤(R-1)と青(LG21)、どちらが売れ筋になるかな?」
と思ったのでした。
コーポレートカラーやプロダクトのカラーは、赤や青が選ばれやすく、その次は緑という傾向もありますが、今回は「おいしい免疫ケア」は、青緑(ターコイズ)なのが、新鮮でした。ホームページにもマーケティングを担当した方の
さまざまな商品が並ぶ売り場の中でも見つけていただけるように、他のチルドドリンクにはない「新しい色でチャレンジしよう」いう話をチームでしていて。検討に検討を重ね、唯一無二のパッケージに仕上がりました。
というエピソードが紹介されていました・
キリンホールディングさんのコーポレートカラーは赤。
ターコイズ(青緑)はその補色であり、お互いを引き立てあう色同士。広告上も効果的な配色ができるはずです。
色に注目すると、パッケージデザインを見る目が変わってきますね。
実際、ヨーグルトは自分に合ったものを選ぶのが良いと思いますが、最初に目につくのはやはり色ですよね。
色の差別化は企業戦略としてはとても重要です。
さて、色彩検定の夏季試験が近づき、色相環を書く練習を日々されている方もいらっしゃると思います。
エクリュのテキストをお使いの方は、3級第一章の「PCCS24色相の覚え方」もぜひご活用くださいね
色相環の作り方としては、やみくもに並べるよりは、明度が一番高い黄色(v8)を頂点に配置してみましょう。
そして、対角線上の真下に補色となる青紫(v20)をおきます。
そして、
時計の文字盤に例えると「9時」の位置に、赤(v2)を置いたら、「3時」の反対側の位置に補色の青緑(v14)を置きます。そのように補色同士を順番に置いていきます。色の関係性を理解しながら順番も覚えられるので良いですね。
緑系の色は数が多いですが、イタリアンレストランでよく見るイタリア国旗の緑色v12を置くと、前後の色が並べやすくなります。補色はマゼンタ(v24)ですね。
自分にとって覚えやすいように工夫してみてくださいね。
受検予定の方、ご健闘をお祈りしています。エクリュテキスト(別冊暗記BOOK付)もお役に立てましたら嬉しいです。